ピボットポイントのFXでのトレード手法と使い方

インジケーター「ピボットポイント」の使い方やトレード手法、種類、意味などをFX初心者の方やこれからFXを始める方にもわかりやすく解説していきます。

 

インジケーター「ピボットポイント(Pivot Point)」とは?

ピボットポイントはJ.W.ワイルダーという一般投資家が考案したインジケーターです。この人はピボットポイントの他にRSI、ATR、DMI、パラボリックなどの優秀なインジケーターも考案したテクニカルマニアです。

その中の1つピボットポイントについて解説していきます。ピボットを訳すと旋回軸、中心などの意味があります。

 

ピボットポイントはMAやボリンジャーバンド、その他オシレーター系と比べてそこまで知名度がないようにも思えます。

MT4にも搭載していないこともありますし、日本の証券会社のプラットフォームにも搭載していないことが多いです。

ですがピボットポイントは世界中のトレーダーに注目されている指標となっています。

 

ピボットポイントの計算方法と意味

ピボットポイントは前日の高値、安値、終値から算出されます。基本のピボットポイントのラインがあり、その上下に3本ずつラインを表示させます。

中心のピボットポイントから上にR1、R2、R3と表示され、下にS1、S2、S3と表示されます。RはレジスタンスでSはサポートですね。

 

計算方法は、(前日高値:H、前日安値:L、前日終値:C、ピボットポイント:P、高値とピボットの差:D1=H-P、安値とピボットの差:D2=P-L、高値と安値の差:D3=H-L)

  • ピボットポイント:(H+L+C)÷3
  • R1:P+D2=2P-L
  • R2:P+D3=P+H-L
  • R3:P+D2+D3=2P-2L+H
  • S1:P-D1=2P-H
  • S2:P-D3=P-H+L
  • S3:P-D1-D3=2P-2H+L

ピボットポイントを中心に計算されていて、前日の値動きでピボットポイントの位置が毎日変わります。前日の値幅や値動きから当日の値幅や値動きを予測するインジケーターです。

 

 

多くの投資家に注目される理由

ピボットポイントは世界中の投資家に注目されているインジケーターですが、その理由は「設定が必要なく、多くの人が同じものを見ている」からです。

移動平均線やボリンジャーバンド、RSI、MACDなど数値の設定をしなければなりませんよね。水平ラインやトレンドライン、フィボナッチなどは人によって引き方が異なります。

 

引き方や設定している数値が人によって違うので、人によって見ているものが違ってきます。つまり意識するポイントが若干ずれている可能性があるということです。

それに対してピボットポイントは前日の高値、安値、終値で算出されるので、人によって見ているものが違うということがほとんどないんです。

 

多くの人が同じものを見ているとしたら、そのポイントを起点に反発したり売買が多くなったりします。これがピボットポイントが多くのトレーダーに注目されている理由です。

ただ、証券会社によってレートは若干異なることがあるので、ラインが少しずれたりすることはあります。さらにピボットは結構種類がありますので、メジャーなピボットでない場合はそこまで効かない可能性もありますね。

ピボットポイントを引けばわかりますが、かなり意識されていることがわかります。

 

 

ピボットの種類

今まで紹介してきたのはデイリーピボットポイント(DP)です。DPの他にもピボットにはウィークリーピボット(WP)やマンスリーピボット(MP)などもあります。

算出方法は週足レベルでの高安、終値だったり、月足レベルでの高安、終値だったりします。その他にもピボットには種類があります。

  • Floor Pivot・Classic Pivot
  • Woodie Pivot
  • Camarilla Pivot
  • Fibonacci Pivot
  • Tom Demark Pivot
  • ATR Pivot

1つ1つ説明していくとかなりのボリュームになるので省略します。ここでは基本的なピボットのみ紹介します。

 

 

FXでのピボットポイントの使い方

 

レジスタンス、サポートラインになる

ピボットラインは多くのトレーダーに意識されているので、そこでの売買が多くなります。

つまりレジスタンス、サポートラインになりやすいんです。ピボットラインの基本的な使い方はレジサポです。

もちろんレジサポとして機能せずにそのまま通過していくこともあります。相場ですから100%レジサポになるラインなんてありませんからね。レジサポ以外にもピボットの使い方は色々あります。

 

 

トレンドの方向性がわかる

ピボットポイントが前日のピボットポイントよりも上がっていれば、前日は前々日よりも上昇していたことがわかります。

この画像は上昇トレンド中で、ほとんどピボットポイントを割っていなく、ピボットポイントで反発が見られます。このようなわかりやすいトレンドが発生した場合は、その流れには逆らわず、サポートラインを上手く利用しましょう。

ピボットポイントが上がったから上昇トレンドという認識ではないので注意して下さい。

 

 

トレンドの勢い、圧力がわかる

ピボットポイントの幅で値動きの圧力や勢いがわかります。例えば高値は更新したのに、次の日少ししかピボットポイントが上がっていない場合は、高値を更新して下がってきたところで終値を迎えたということでしょう。

値動きがなかった次の日はピボットポイントの幅が小さくなっていることがあります。そのような場合レンジで力を溜めていると読み取って、ブレイクするタイミングを測ることもできます。

 

ボラティリティによってピボットラインの幅は変わります。前日がものすごいボラティリティがあった場合は、次の日のピボットポイントの幅は大きくなります。

そのような日の次の日は調整の可能性が高いので、R3やS3まで到達しないことが多いです。レンジの次の日はピボットポイントが収束しているので、S3、R3まで到達しやすくなります。

黒い枠ではレンジが形成されています。次の日のピボットポイントの幅が小さくなっているのがわかりますよね。

こうなるとたいしたボラティリティがなくてもR3、S3まで到達しやすくなります。その次の日はかなり広がっていますよね。

 

通常到達率は外側になればなるほど小さく、ピボットポイントから近いラインは到達しやすくなっています。レンジの次の日でない限りR3、S3まで到達することはそこまで多くないです。

トレンドが強いとS3やR3を超えることも全然あるので、そのような場合はトレンドが強いという認識を持って良いと思います。

 

 

ピボットポイントに戻ってくる性質がある

ピボットポイントから価格が離れていくと、ピボットポイントに戻ってくるような動きをします。

移動平均乖離率みたいですね。ピボットポイントにも似たような性質があります。

 

ただ、外側のピボットラインに到達するということはトレンドの勢いが強い証拠なので、安易に逆張りするのは危険でしょう。ですがこの性質を生かしたトレードをすることは可能です。

上のチャート画像の黒い枠では一度R2まで到達しましたが、その後ピボットポイントまで返ってきています。

 

 

利確、損切の目安

ピボットラインで一度レジサポとなって反発することが多いので、そこを利確や損切の目安にすることは可能です。

それがおすすめかと言われれば、ハッキリとは答えにくいです。

それはその人の手法や相場観にもよるからです。ただ利確や損切の1つの目安とするのは悪くないと思いますよ。特に他の重要な何かと重なるのであれば、尚良い目安となるのではないでしょうか。

 

 

スキャルピングやデイトレードなどの短期トレード向け?

ピボットポイントは前日の高安、終値で算出されているので、前日と当日との比較になります。

なのでピボットポイントでスイングトレードすることは難しいでしょう。それよりは短期トレードのスキャルピングとデイトレードがメインとなると思います。

 

 

FXでのピボットポイントのトレード手法

 

フィボナッチと組み合わせる

ピボットポイントとフィボナッチリトレースメントを組み合わせてトレードします。例えば、

フィボナッチを引いて、38.2%とピボットポイントが同じくらいの位置にありますよね。そこでの反発でエントリーします。

損切は50%とか61.8%を割ったらとかで良いのではないでしょうか。利確は次のピボットラインか高値までか、とかですね。これにエリオット波動とかをさらに組み合わせると面白いかもしれませんね。

フィボナッチリトレースメントのFXでのトレード手法と使い方

 

水平ラインとピボットを組み合わせる

水平ラインとピボットポイントを組み合わせてトレードします。さほど先ほどのフィボナッチと変わらないです。例えば、

下落トレンド中で、直近安値に水平ラインを引きます。そのラインの付近にピボットポイントがあり、何度もそこで反発が見られています。

最後はピボットポイントを上抜けましたが、ダマしとなって下落していきました。プライスアクション「フェイクセットアップ」にも見えますね。

水平ラインを使ったトレード方法

プライスアクションの種類一覧と手法を紹介

 

 

ノーマルなトレード方法

上昇トレンドがあったとしたら、下がってきたところにピボットラインがあれば反発で買います。上がりすぎたらピボットライン反発で売ります。

レンジの場合はピボットまできたらエントリーして、スキャルで小さくとっていきます。ピボットポイントだけでなく、重要な高安、抵抗帯、MAなどが重なっていれば尚優位性のあるトレードができるのではないでしょうか。

 

 

これらの紹介したピボットポイントを使ったトレード方法は私が使っている訳ではありませんし、検証もほとんどしていません。例として出しただけのものです。

ヒントとして使うなら良いと思いますが、このまま使うのはおすすめしないというか、やめて欲しいです。多分勝てないので。あくまで参考程度にでお願いします。

 

私の使っている手法はこちらの記事にまとめてあります。良かったら読んでみて下さい。